フルHDサポートの小型モバイルプロジェクターの性能を比較【Crenova XPE460】

スティックPCを繋げて、家で動画(映画やアニメ)を見るためにモバイルプロジェクターを購入しました。

今回は初めてのプロジェクターということもあり、何を買っていいのかわからなかったため、まずは安価なプロジェクターの中から選ぶことにしました。



プロジェクターの種類と性能

パネル(投影法式)

プロジェクターの投影法式は、「液晶」「DLP」「LCOS」の3種類があります。
  • 液晶パネルは、一般的なプロジェクターにも搭載され、安価に手に入るものも多い。
  • DLPパネルは、手のひらサイズの小型モバイルプロジェクターにも搭載され、比較的安価に手に入るものもある。
  • LCOSパネルは、明るく高画質ではあるが、高価なものが多い。残念ながら今回の選択肢には入りませんでした。

光源

プロジェクターの光源は、「LED」「水銀ランプ」「レーザー」の3種類があります。

今回は、安価で寿命も長いLED光源から選びました。

Crenova XPE460

そして、購入したのが、「Crenova XPE460」と同じ様な仕様の「Flylinktech」のLEDプロジェクターです。
XPE460は、前面のエンブレムが違うだけで、外観と中身がほとんど同じ、という商品がかなりの種類販売されています。

Flylinktech ミニ LED プロジェクター 小型 投影機 ホーム hdmi 日本語対応

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少し検索しただけでも、これだけの数が見つかりました。※販売ページの仕様を基に作成しています。

Crenova XPE460とそのほぼ同等品
商品名 明るさ ランプ寿命 投写画面サイズ アスペクト比
Flylinktech 1200lm 20,000時間 50~200インチ 16:9 /4:3
Eleview 1200lm 20,000時間 37~130インチ 16:9 /4:3
Everycom 1500lm 20,000時間 37~130インチ ――
Blupow 1200lm 20,000時間 37~130インチ 16:9 /4:3
Crenova 1200lm 30,000時間 50~150インチ※ 16:10
LionWell 1200lm 20,000時間 50~150インチ※ 16:10
※94cm-330cmに近いインチ数

記事作成時に価格が安い順です。約9,000円~11,500円で、最大2,500円の差がありました。

輝度は「Everycom」が一番明るく1500lm、ランプ寿命は「Crenova」が一番長く30,000時間、最大投写画面サイズは「Flylinktech」が一番大きく200インチでした。

ランプ寿命に関しては、2万時間あれば、一日10時間映画を見たとしても約5年半も使えます。実際はこんなに見ることはないと思うので、LED光源の場合あまり気にする必要はなさそうです。

共通している仕様は、以下の点です。
  • 物理解像度:800×480
  • サポート解像度:1920×1080
  • コントラスト:1000:1

実際の性能

Flylinktech ミニLEDプロジェクターの性能です。

画像は、スティックPC(インテルCompute Stick
)を繋ぎ、解像度1920×1080に設定しています。

尚、撮影時のサイズから10分の1に縮小しています。また、影にならないように右側から撮影しているため、左側の方が小さく映っています。実際は左右の投影サイズ(高さ)は同じです。

※壁紙に直接投写しているため、専用スクリーンに変更したらもう少し良くなると思います。

解像度と画質

1万円前後で買えるプロジェクターは、物理解像度が800×480のものが多く、1280×768のもは2万円前後で購入できます。

販売ページでは「800×480」となっていましたが、実際に接続すると「1280×768(推奨)」と表示されていました。
画像を見てわかる通り、台形補正(キーストーン)を使っているせいか、下の方のピントが合っていません。

文字

小さいサイズの文字は潰れて読みづらいですが、大きくすれば綺麗に映ります。

が、文字を映すことを前提にするなら、もう少し高価なプロジェクターを選んだほうがよさそうです。

画像と動画




上の画像は、壁に直接投写しています。レンズと壁までの距離は約205㎝で、投写画面サイズが157㎝×95㎝になりました。これでおよそ70~80インチのサイズになります。

普段21インチのPCモニタを使っているため、70インチでもかなりの迫力があります。

画像と動画の映りは想像以上に良く、かなり満足のいくものでした。

ただし、商品ページでは50~200インチとなっていますが、200インチはさすがに厳しいと思います。

明るさ

明るさは、1200lmで、この価格帯の中では一般的な輝度です。

日中にカーテンを開けて使うのは厳しいですが、遮光したら見ることができました。

暗い部屋なら問題なく使えます。

動作音

動作音は思っていたより大きく、真横にあると結構気になります。
本体の左側から排気しているため、置く位置によっては少しマシになります。

どんな音か気になる人は、PCファンを2000RPM以上に設定してみてください。

内臓スピーカー

内臓スピーカー自体の音は悪くありません。が、プロジェクターの動作音(ファンの音)にかき消されます。

ヘッドフォンをするか、外部スピーカーに繋いだ方がいいでしょう。

インターフェース

インターフェースは、背面にAV、SD、HDMI、TVの4種類。側面にVGA、USBの2種類となっています。

その他

本体(黒)は、埃や指紋が少し目立ちます。上に布を被せるなどして、リモコン操作がオススメです。

最初のメニュー画面は英語ですが、日本語に変更可能です。

スクリーンとプロジェクターの距離がどうしても取れない場合は、メニューの「ズームモード」と「画面スケーリング」から多少変更可能です。

まとめ

初めてのプロジェクターなので、他商品と比べることはできませんが、満足のいく買い物でした。

これよりも安価な商品もありますが、大抵は明るさか解像度のどちらかが劣るため、個人的にはオススメしません。

逆に、画質にこだわりがある人は、おそらく数十万を出さないと満足できないことを考えると、入門機としてはベターな商品だと思います。

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