取り付けできる窓枠の高さは、各メーカーにより差があります。現在容易に入手できる窓用エアコンの中で最も低いのはトヨトミの76cm(最高192cm)です。逆に最も高いのはハイアールの200.5cm(最低77.7cm)です。
窓用エアコンで有名なメーカーには、「コイズミ」「コロナ」「トヨトミ」「ハイアール」などがありますが、この中で76.9cm以下の窓枠に設置できるのはトヨトミのみです。また、192.1cm以上の窓枠に設置できるのはハイアールのみとなります。
メーカー別の取り付け可能な窓枠の大きさ
各メーカーの一般的な窓用エアコンが設置できる窓の高さです。()内はテラス用や延長枠を使用したときの高さです。メーカー | 高さ(mm) | 幅(mm) |
---|---|---|
コイズミ | 770-1400(1900) | 430 |
コロナ | 770-1400(1900) | 470 |
トヨトミ | 760-1400(1920) | 410 |
ハイアール | 777-1410(2005) | ― |
ハイアールの幅は、メーカーホームページに記載が無かったため不明です。おそらく500mmあれば設置できると思います。
窓枠の立ち上がりとは
下の画像のa/b/c/dを見ると立ち上がりが理解できると思います。画像はコロナの窓用エアコンが据え付けられる窓と取り付けに用意するものです。
アルミ製の立ち上がりが1cm以上あるaだけ77cmの高さで取り付けできます。それ以外は高さ80cm以上必要です。
次に、立ち上がり無しの画像です。
このタイプの窓枠は、最低でも80cmの高さがないと取り付けられません。
立ち上がりが無い場合でも、80cm以上あれば付属の補助金具を使って取り付けできるようになります。
私の家の窓枠は高さが75cmで、立ち上がりもありません。そんな窓にウィンドウエアコンを設置しました。正確に言えば、窓枠に設置したわけではありませんが、その設置方法をメモします。また、1年(1シーズン)使用してわかった冷却性能や音の大きさなどをメモします。
高さが足りない窓枠に窓用エアコンを設置した方法
「設置する方法」ではなく「設置した方法」です。※メーカー推奨の設置方法ではありません。特に地震や強風時の落下などに気をつけてください。この設置方法を実施した際に被る損害・不利益について、当方は一切の責任を負いません。
セパレートタイプのエアコンも付けられず、窓の高さが足りなくて窓用エアコンも付けられない人は、床に置ける「スポットエアコン」にしましょう。
取り付け枠に付属しているもの意外で用意するもの
プラスドラーバーは、台に付属の補助金具を固定するするために使います。100均で売っている少し大きめのもので十分です。ゴミ袋は、窓枠(窓)と取り付け枠の隙間をなくすために使用します。加工しやすく、空気を通さないものであれば何でもOKです。風が当たってもシャカシャカ音が鳴らないものがオススメです。養生シートを使ってもいいですが、ゴミ袋の方が安く、余りを普通に使えます。
テープは、ゴミ袋と取り付け枠、取り付け枠と窓枠の固定に使います。私は養生テープを使用していますが、それなりの幅があれば何でもOKです。※テープの種類により剥がしたときに跡が残ります。
エアコンを載せる台は、カラーボックスを使いました。取り付け枠に付属しているネジを使用してグラグラしないもので、ウィンドウエアコン(最低でも21kg以上)を載せても壊れないものを選んでください。私は、一人掛け用ソファーの上にカラーボックスを横に置いて高さを調節しています。
ジョイントマットは、100均に売っている30×30くらいのパズルマットで十分です。これはカラーボックスとソファーの間に敷いて、振動(音)を軽減させ、滑り止めにしています。
クランプは、カラーボックスとソファーの固定に使います。シャコ万力でも代用できます。画像は100均に売っていた5cmのものですが、ギリギリの幅でした。使用する台によっては、もう少し大きいものを選んでください。
カーテンレールは、元々部屋に付いていた一般的なものです。1レーンでもOKです。下の台に取り付けた付属の補助金具の真上に来るようしてください。レールの溝に取り付け枠の上部を差し込んで付属のネジで固定します。エアコンが揺れても壊れないか、取り付け前に手で揺らすなどして確認してください。
取り付け枠の設置手順
まず、取り付け枠の4辺に、ゴミ袋を筒状に貼り付けます。窓枠より手間に設置するため、通常のパッキンだけでは10cmくらい隙間ができてしまいます。この隙間をゴミ袋で塞ぐように、取り付け枠の奥行きを長くします。(上の画像の赤い枠を参考に)次に、取り付け枠を載せる台の準備をします。最初は床にカラーボックスを縦置きにして、その上に載せようと思っていましたが安定しなかったため、上記の方法にしました。運転音が気になる人は空洞ではない台を選んだほうがいいでしょう。
固定したカラーボックスに付属の補助金具を取り付けます。基本的に取り外すことは無いためガッチリ固定してください。
固定できたら、カーテンレールの溝が補助金具の真上に来るように台を移動して、取り付け枠を設置します。本体を取り付ける前の軽い状態で、取り付け枠が垂直になるように位置を調整してください。
後は通常の取り付けて手順と一緒です。本体をはめ込んで、ネジで固定してください。
※裏側の給排気部分を塞がないように注意してください。
窓用エアコンの重さは21キロ以上あります。貧弱な私でも、腰の高さまでは問題なく持ち上げられました。ですが、胸の高さになると、プルプルするくらい無理をしないと持ち上がりませんでした。体力に自信のない人は二人以上で作業することをオススメします。
冷却性能と動作音
上記の方法で設置して1シーズン使った感想は、「よく冷えるけど動作音が少し気になる」といった感じです。すでに冷却性能は十分でしたが、カーテンボックスの設置や遮熱カーテンの使用などで、まだまだ改善の余地はあります。
動作音は、作動時と停止時の「ガタンッ」という音とは少し気になりますが、動作中の「ゥォァンゥォァン」という音は意外と気になりませんでした。
各メーカーの動作音などは「ウィンドウエアコンの1ヶ月の電気代はいくら?設置できる窓枠の高さや静かさを比較」を参考にしてください。
1年間設置したままですが、今のところ震度4の地震が来ても落下することは無く、問題なく動作しています。
窓枠より下に設置しているため、ノンドレンタイプをオススメします。私が使用しているエアコンは、「コロナ 窓用エアコン CW-F1616WS」の1612です。1616と1612の違いは製造年で、1616は2016年製です。
コロナ窓用エアコンの選び方 モデル型番の見方と性能の違い
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